Webサイト、Web記事メディアワインワインコンテストヴィンテージレポート下北ワイン奇跡の物語醸造、製造、収穫、畑

「サンマモルワイナリー」の2022年下北ワインヴィンテージレポート

青森県の日本ワイン生産者「サンマモルワイナリー」の2022年ヴィンテージレポートを発表。2022年は、過酷なヴィンテージ。

日本ワインの文化振興・販売促進事業を展開する株式会社LASTSHIP(本社:広島県広島市、代表取締役社長:山下武)が運営する日本ワイン専門のモール型ECプラットフォーム「わいんびと」は、日本ワインの産地PR支援プログラム「ヴィンテージレポート」(以下、本プログラム)で、わいんびと生産者パートナーの有限会社サンマモルワイナリー(所在地:青森県むつ市、代表:北村良久、以下サンマモルワイナリー)のヴィンテージレポートを発表しました。

サンマモルワイナリー(青森県)の2022年ヴィンテージレポート
総括
2022年を一言で表現するなら「過酷なヴィンテージ」。開花時期の大雨により全体の2/3が結実できず、その後も天候不順が続き栽培管理に苦労した年となりました。最終的な収穫量は例年の1/3弱と激減してしまいましたが、全体的には例年に比べてやや良い品質で収穫することができました。

ぶどうの生育
冬:
年末から1月中旬までは気温が低く積雪も多くなり厳しい冬となりました。1月下旬からは天候も落ち着き予定通り仮剪定作業を進めることができましたが、2月から3月にかけて降雪量が多く、少し遅い雪解けとなりました。

春:
降水量が少なく、日照時間も多くなり天候に恵まれた春となりました。3月から4月は誘引作業、5月は芽かき作業が始まりました。

夏:
少し早い梅雨入り、遅い梅雨明けでした。開花日から降雨が続いたことにより、圃場全体で結実不良を確認。8月になると降水量も多くなり、長雨が続いた影響で一部圃場ではべと病の発生や日照不足もあり、その後の生育が心配でした。

秋:
9月に入りようやく好天が続き日照時間もここ数年で一番多く、糖度アップに繋がりました。6月から8月まで降水量が多かったこともあり灰色かび病発生の懸念もありましたが、無事収穫を迎えることが出来ました。

収獲状況:
収獲したぶどうの状態は、シュロンブルガー、ライヒェンシュタイナー、ケルナーは、冷涼感を醸し出せる良好なバランスで申し分のない出来栄え。ピノ・ノワールは、色付きは若干薄いですが糖酸比は例年通りの品質。メルロは、べと病の影響を最も受けた品種でしたが、収穫時の懸命な摘果作業により、例年と遜色ない糖酸比のバランスで収穫が出来ました。北の夢は、色合い濃く栽培品種の中で最も糖度が高い状態で収穫が出来ました。

収穫時期:
シュロンブルガー:9月26日~9月28日
ライヒェンシュタイナー:9月30日~10月7日
ケルナー:10月8日
ピノ・ノワール:10月10日~10月17日
メルロ:10月18日~10月19日
北の夢:10月21日~10月22日

収穫量:
シュロンブルガー:約2,500㎏
ライヒェンシュタイナー:約7,000㎏
ケルナー:約700㎏
ピノ・ノワール:約6,000㎏
メルロ:約1,400㎏
北の夢:約650㎏
※例年に比べ収穫量は少なめとなりました。

ワインの出来:
下北ワインKanon
糖度については申し分ないが、酸味が低い傾向となったため甘みと酸味が調和するように心がけ、全ての味わいが綺麗な円を思わせるバランスの良いワインに仕上げました。香りは例年よりも発酵温度の管理と仕込みから瓶詰までの酸化防止措置を徹底し、リンゴや洋梨、白桃のコンポートを連想させる香りを醸し出せました。

下北ワインSarah
ライヒェンシュタイナーと同様に、使用しているシュロンブルガー、ケルナー共に酸味が低い傾向となったため、発酵温度管理の厳格化、仕込みから瓶詰までの酸化防止措置を徹底し、Sarahの特徴であるマスカット、ライチ、青りんご、レモン等の柑橘類の香りと若干のパッションフルーツを連想させる様な暖かみのあるワインに仕上げました。

下北ワインJoshua&Claire
例年通りの色の濃さと山葡萄らしい酸味の高さが感じられる、冷涼感あるワインに仕上がりました。

ピノ・ノワール
現在タンク内で熟成中 ピノ・ノワールの特徴を捉えることができる状態まで熟成が進んでおり、例年よりも若干色合いは劣りますが、香り味わい共に良好な状態となっています。2021年度より一部添加物無添加の自然発酵を行うことで、今までのピノ・ノワールと違った香り、味わいとなっており、定期的な官能評価により良好な状態となっています。

メルロ
色合いの薄さが懸念されましたが、ワイン自体は例年と遜色ない色の濃さとなっています。味わいについても若干酸味が高いですが、力強さを感じられる味わいに仕上がってきています。

 

※引用:わいんびと「ヴィンテージレポート」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000093187.html

おすすめ